ホラー映画みてますか?
ホラー映画ってとりあえず怖いし、びっくりさせられるし、なんで好んで見ないといけないんだ?という方が一定数いますよね。(私も過去その人でした。)
でも食わず嫌いでホラー映画を見ないのはとても勿体ない。実はホラーにこそ映画の面白さの真髄が詰まっているのです。
今回は数あるホラー映画の中でも、私の大好きなホラーミステリーというジャンルに絞っておすすめをご紹介します。
緻密に張り巡らされた伏線や、特大のどんでん返しなど、ホラーと共にミステリー要素も楽しめる最強コンテンツこそがホラーミステリー映画なのです。
01.『シャイニング』
画像引用:Amazon.co.jp
あらすじ
冬の間は閉鎖されているホテルの管理人の職を得た作家志望の男。妻、そして不思議な能力「シャイニング」を持つ息子と共に、彼はホテルに住み始める。そこで彼らは次々に奇妙な現象を体験。やがてそこに漂う邪気に飲み込まれていく。
これぞホラーミステリー映画の大傑作です。
このインパクト強すぎのパッケージがあまりに有名で、一次情報だけではどんな映画なのかさっぱりわかりませんね。
とりあえず食わず嫌いをせず観てみることです。凄まじいドキドキ展開と張り巡らされたミステリー要素が最初から最後まで全く退屈させられません。
この映画、主演のジャック・ニコルソンの演技が非常に光っています。もう迫真の演技が怖すぎて半分笑ってしまいます。
さらにヒロイン役のシェリー・デュバルの絶叫演技も素晴らしい。
画像引用:moviewalker.jp
この映画をきっかけに私はホラーミステリー映画にどはまりました。
後世の映画に多大なる影響を与えた、紛れもない傑作です。
これを見ずしてホラー映画は語れません。超有名作品ですが、昔の映画なので観たことない方もいますよね。必ず観てください。
02.『ゲット・アウト』
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あらすじ
ニューヨークに暮らす写真家の黒人男性が、交際中の恋人の実家を訪れる。裕福な彼女の家で、彼は黒人として異様な注目を浴び、奇妙な使用人の振る舞いを目撃する。そんな中、パーティーに出席した彼は、さらに思いも寄らぬ事態に見舞われる。
最近のホラーミステリーの名手として言われている、ジョーダン・ピール監督の『ゲット・アウト』。
とにかく絶対ネタバレ厳禁のどんでん返し系映画です。本当ならどんでん返しありっていう情報すらも遮断したほうがいいと思います。
映画の序盤では、とても明るい雰囲気でホラー映画だということを忘れてしまうほど。
しかし、中盤に差し掛かるくらいからなんとなく気味悪い雰囲気の人物たちが現れてきます。
こいつらは一体なんなんだ…?という、じっとりとした濃霧ような雰囲気が続き、終盤にかけてどんどんミステリーが加速。
いつの間にかこの物語の世界に没頭しています。
観終わったあとは、ホラー映画ってこんなに面白いのか!と心が踊ることでしょう。
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03.『エスター』
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あらすじ
死産を経験し、その悲しみから立ち直れない女性。見かねた彼女の夫は、養子を取ろうと提案する。そして夫婦は孤児院でエスターという少女と出会い、養女に迎え入れるが、それを境に周囲で奇妙な出来事が起き始める。エスターは、恐ろしい本性を隠していた。
あきらかになんか怪しくて怖いパッケージ。
何回言うねんて感じですが、なんかキモいというイメージで食わず嫌いするには本当に勿体ない。
この作品、ホラー映画として、いや、エンタメ作品として素晴らしく面白いのです。
エスターという最初はとても可憐な印象の少女が、徐々に、徐々に、徐々に…。
ああ、こいつはヤバいなあ、でも一体これは何者なんだ…。的な展開で目が離せなくなります。
画像引用:映画.com
洗練されたシンプルな脚本と、張り巡らされたいくつもの伏線。最後に向けてジェットコースターのように展開していくストーリーが見る人を虜にします。
予想のできなかった展開に、私は心底感動しました。文句なしのおすすめホラーミステリーです。
04.『シックス・センス』
画像引用:Amazon.co.jp
あらすじ
かつて担当していた患者に銃で撃たれた高名な精神科医の男性。彼は複雑な症状を抱えた少年の治療に取り掛かる。少年には特殊な第6感があり、その能力のためにいじめられたり、恐怖におののいたりしていた。精神科医は自身の夫婦関係を修復できずにいたが、少年を治療しながら自らの心にも安息を見いだしていく。
『シックス・センス』は日本語で「第六感」という意味ですね。
少年は第六感で霊が見えるのです。精神科医のマルコム(ブルース・ウィリス)と少年が触れ合い、過ごすことで少年も少しづつ成長し、この第六感を使うことで少女を助けたりもできるようになります。
ちょっとほんわかしたような話なのか?と思いながら、予備知識0のままいざ観てみると….。
えーーーー!!!マジカ!!
緻密な伏線に度肝を抜かれます。見終わったあとは、何度も早戻しして様々なシーンを何度も確認しました。
特級に面白いとはまさにこのことで、傑作と表現するにも物足りないほどの大傑作です。
『シックス・センス』は有名な作品なので、ネタバレを知っている人もいるのかもしれませんが、これから観るという人は、絶対に何も知らないままでいてください。
先に上げた、『シャイニング』『ゲット・アウト』『エスター』は人怖系のホラーですが、こちらのシックスセンスはしっかりと幽霊系の王道ホラーです。
05.『ラストナイト・イン・ソーホー』
画像引用:Amazon.co.jp
あらすじ
ロンドンのソーホー地区。ファッションデザイナーを夢見るエロイーズは、アパートでの1人暮らしを始める。あるとき新居で眠りに着くと、夢の中で60年代のソーホーにタイムスリップしてしまう。そこで魅惑的な女性に出会う彼女だが、やがてその女性にまつわる殺人事件に巻き込まれる。
こちらの映画も幽霊系の映画で、ガッツリホラー演出のシーンがいくつか出てきます。
『ラストナイト・イン・ソーホー』は一言で言うと、「おしゃれミステリー・ホラー」です。
主演のトーマシー・マッケンジーとアニャ・テイラー=ジョイがとってもかわいくて、画面がとても華やかです。
画像引用:映画.com
それに加えてきれいなロンドンの町並みなど映像や背景もかなりおしゃれでかわいい。
にもかかわらず、ホラーでミステリーなのです。この組み合わせ今まで中々なかったですね。
ホラー演習が出てくる中盤からはしっかりドキドキさせられて、さらに謎だった部分が徐々に明かされていく流れは観る人を夢中にさせます。
ホラーがくどいと感じてきた方、またホラー初心者の方には、華やかでかわいいホラーミステリーの『ラストナイト・イン・ソーホー』がとてもおすすめです!
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06.『ミッドサマー』
画像引用:Amazon.co.jp
あらすじ
ある日突然、最愛の家族を失ってしまったアメリカ人女子学生。心配した恋人は、男友達だけで行くはずだったスウェーデン旅行に彼女も誘う。彼らが向かったのは、同国の奥地で90年に1度開かれるという特別な夏至祭。白い衣装に身を包んだ村人たちに笑顔で迎えられた一行は、9日間にわたって行われる神秘の祝祭を彼らと一緒に体験することになる。
スウェーデンの夏至は白夜で、この映画には一向に夜が訪れません。
「明るいホラー」という新たな、そして今後も現れないような唯一の作品となったのが『ミッドサマー』です。
スウェーデンの息を飲むほどに美しい自然の映像は圧巻で、そこにエグい描写が突然降りかかる、鬼才アリ・アスター監督の手腕が光ります。
画像引用:映画.com
ミステリー定番の「閉鎖された村でなんか起きる」系で、村の人々は最初は明るく迎えてくれるのですが、徐々になんか怪しい空気が漂ってきます。
「こいつら一体なに考えてる…?」がしばらく続き、中盤から真実が徐々に明かされていき、、あー、、
そうか、、そういうことだったの、、、キモい。。
こんなに映像がきれいなのにキモい。。でもそのコントラストが美しい。。
映画っていいですね。語り合いたいですね。
でも結構エグこわ系ですので、それなりの覚悟は必要です。でも一回観てみてください。
07.『ヘレディタリー/継承』
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あらすじ
一家の年長者だった老女が亡くなり、残された家族は悲しみを乗り越えようとする。そんな中、家の中で怪奇現象が発生。さらに、故人が溺愛していた13歳の孫娘が異常行動をとり始め、やがて衝撃的な事件が一家を襲う。
『ミッドサマー』と同じアリ・アスター監督からもう一つ。
ホラーレベルとしては、こちらの『ヘレディタリー/継承』の方が上で、しっかりホラーです。
人が死んでいくし、めちゃくちゃキモい人々が出てきます。
そしてしっかりミステリーで、怖くて仕方がないのですが謎が気になって食い入るようにじっと観続けてしまう、ある意味しんどい作品です。
最後まで観ると、ええ!そういうことなの!?となり、序盤から伏線が張り巡らされていたことに気づきます。
じっとりと嫌な雰囲気がずっと続きますが、ホラー映画好きなら絶対観ておくべき作品です。
08.『パール』
画像引用:Amazon.co.jp
あらすじ
孤立した家族の農場で、厳しい母の監視のもと、病気の父の世話をする少女・パール。自分の生活と対象的である映画のような華やかな生活に憧れる彼女は、やがて野望、誘惑、抑圧のすべてを残酷な形でぶつけていく。
農場の一人娘のパールは華やかな世界に憧れ、ダンスのオーディションを受けます。
まあしかし、何かとうまくいかないことありますよね。この映画、画面は明るいのですがストーリーは辛くて暗いのです。
でも健気に頑張り続ける美しいパール。そして人を殺しまくる。
こんなに人を殺しまくるのに、そんなパールに感情移入してしまうから不思議です。
主演のミア・ゴスの演技が非常にいいのです。ネタバレは控えますが、最後の超長回しの独白のシーンは圧巻の一言です。
画像引用:映画.com
この作品全体を通してみると、ホラー色はあまり強くありません。(さらにミステリーでもない。すません!)
ですが、ラストはめちゃくちゃ寒気がします。これもミア・ゴスの圧巻の演技。良い俳優ですね。ぜひチェックしてください。
『Pearl』は実は、三部作の二作目なのです。一作目の『X』は『Pearl』よりももっとグロいです。
09.『ハッピー・デス・デイ』
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あらすじ
キャンパスの女子寮に住む大学生は、誕生日の朝を見知らぬ男子学生の横で迎える。しかし、その日はどこかいつもと違っていた。既視感を覚えながらも1日を過ごしていた彼女は、突然現れたマスク姿の殺人鬼に命を奪われる。やがて、彼女は目を覚ます。過ぎたはずの誕生日の朝を再び迎えることになった彼女は、最後の1日が繰り返されている事に気づき、犯人を見つけて時間のループを止めようとする。
これはいやゆるタイムリープものですね。
なんどもなんども殺されてしまうところがかなり辛い。
ですが、ホラー色はあまり強くなく、ホラー初心者にもおすすめできます。そしてコメディ要素もありで純粋にエンタメ作品として楽しむことができます。
この作品は非常に脚本がいいですね。
タイムリープとしてはよくあるジャンルではあるかもしれませんが、シンプルながらもミステリーとして作り込まれた脚本が素晴らしく、最後まで飽きません。
ホラー好きには物足りないんじゃないかと、食わず嫌いをせず観てみてください。かなり面白いです。
10.『死霊館』
画像引用:Amazon.co.jp
あらすじ
エドとロレーヌのウォーレン夫妻は、数々の心霊現象を解決してきたゴーストハンター。そんな夫妻のもとに、ある日ひとつの相談が持ち込まれる。それはロードアイランドの人里離れた一軒家に引っ越したペロン一家が不気味な怪現象に悩まされているというものだった。そして、夫妻はさっそく現地へと向い、調査を開始する。
この作品は、ホラー純度かなり高いです。
正直めっちゃ怖くて何回か観ている途中で後悔したほどです。
ストーリー、BGM、カメラワーク、すべてが怖い。
ですが最後まで観てみると、不思議。なんかいい話なんです。
怖い映画ですが、数行だけでは語り尽くせないほどの魅力が詰まった紛れもない傑作です。
死霊館はシリーズ化されており、今は8作目まで作られています。人気の高さが伺えますね。
まとめ
絶対おすすめのホラーミステリー映画を10個ご紹介しました。
この記事を読んでいるということは、ホラーに少しでも興味があるということですよね。
最初はハードルが高いかもしれませんが観始めると、ホラー映画というジャンルの奥深さがよくわかると思います。
私も最初はホラーなんて観たくなかったです。でもミステリーが好きだったんですね。
面白いミステリー映画を探していると、いつの間にかホラー映画に足を踏み入れてしまい、その魅力のとりこになっていました。
また最強に面白いホラーミステリーに出会うたびに更新していきたいと思います。